一本のネクタイができるまで

Making a Tie 「染める」 VOL.1

2018年7月2日

Making a Tie

一本へのこだわり
染める

男性にとっては馴染みの深いネクタイですが、それがどのように作られているのか知っている人は少ないはず。そこで、今回はネクタイ製造の本場である京都の工場を訪ね、一連の工程を見せていただきました。1本1本に込められた職人魂を知れば、ネクタイのことがもっと好きになるはずです。

TEXT & EDIT Tetsu Takasuka PHOTO Seiichi Niitsuma

鮮やかな色合いを生み出す染色工程

ネクタイの多くはシルクでできています。その原料として使われるのが、カイコの繭から採られる生糸。非常に細くてしなやかな糸は、ネクタイの繊細な柄と美しい光沢を生み出します。まずは、生糸がいかにしてネクタイの素材に姿を変えていくのかを見ていきましょう。

ここは京都市にある創業65年を数える染色工場「にしき染色株式会社」。原料となる生糸を精錬・染色し、ネクタイ生地を織るための糸の下地を整える工程を担っています。繭から採られたばかりの生糸は、不純物が多く含まれており、そのままの状態では生地を織るのに使えません。そこで、アルカリ性の溶液につけることで、表面を覆っているタンパク質や不純物を取り除きます。これが精錬とも“練り”とも呼ばれる工程です。


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