クリケットの歴史

Our History Vol.3

2018年5月29日

Our History

TEXT & EDIT Tetsu Takasuka PHOTO Seiichi Niitsuma

創業から半世紀を経ても変わらない美学

ちょうどネクタイが爆発的に売れていた時期、急激な成長を懸念したクリケットは、『エーボンハウス』を分離し、ネクタイの製造に専念します。また、その頃、雑誌『POPEYE』が創刊された影響もあり、アメリカの西海岸ファッションが大ブームに。クリケットはいち早く、アメリカブランドを輸入すると同時に新たに西海岸ブランドを立ち上げます。すでに、『VAN』無き後、競合のいなかったそのブランドは、破竹の勢いで成長。同じ時期、現社長の藤本は出版部門を設立し、これまでにアメリカで自ら撮影した多数の写真をもとに、『アメリカンクラシック』という本を発行するなど、様々な試みにチャレンジします。『アメリカンクラシック』は、今では、当時の現地のライフスタイルを知る貴重な資料となっています。

『アメリカンクラシック』では、当時のアメリカのファッションスタイルはもちろん、建築物やグルメなど、日本ではまだあまり知られていなかった網羅されていた

それから時を経て、日本のファッション業界も成熟し、クリケットは再び、本業であるネクタイの製造に注力するようになります。しかし、ただネクタイを作るだけでなく、ファッション、ひいてはライフスタイル全体を作り上げたいという想いはそのままに、レディースの小物ブランド『トプカピ』を立ち上げたり、自社運営のメンズショップ『PUBS』を展開するなど、精力的な活動を続けています。波乱万丈の歴史を辿りながらも、あくまでネクタイに軸足を置いて美学を貫きつつ、常に人々のライフスタイルに寄り添い続けようとする稀有なブランド、クリケット。英国伝統の紳士のスポーツであるクリケットに興じるような優雅でアクティブな男たちを応援し、それにふさわしいスタイルを作っていきたい。クリケットのそうした想いは、創業から半世紀経った今も変わっていないのです。


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