クリケットの歴史

Our History Vol.2

2018年5月29日

Our History

TEXT & EDIT Tetsu Takasuka PHOTO Seiichi Niitsuma

イタリアとの出会いが最上質のネクタイを生み出す

一方その頃、本業であるネクタイ製造に精を出していたのが、現社長の藤本幹雄。まだ、大学生だった藤本は、アメリカに留学して学ぶ傍ら、家業を手伝っていました。ニューヨークで最先端のネクタイのサンプルを手に入れては、それを日本に送り、複製品を作らせていたのです。当時はまだ、そんな時代でした。しかし、ある時、日本の工場ではどうしても作れない上質なネクタイに出会った。そのネクタイをどこで作っているのか調べてみると、シルクの産地として知られるイタリアのコモという街だという。藤本が早速その街を訪ねてみたところ、今まで見たこともない“本物”のネクタイだらけで、まさに宝の山だったといいます。すぐさま現地の工場に生地のオーダーをかけたのですが、それが日本のネクタイ業界では初めてのこと。“本物”の生地を日本に輸入し、日本の工場で縫製を行うことにしたのですが、それが現在まで続くクリケットのネクタイ作りの基本となっています。イタリア製生地を日本で縫製することで作り上げた上質なネクタイは、まさに飛ぶように売れました。


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