
Making a Tie
一本へのこだわり
縫う
染色、織布という工程を経て、ついにネクタイの形が出来上がります。長年、ネクタイを専門に裁断・縫製を手がける「オングル工芸株式会社」では、繊細な手作業と機械の合わせ技でハイクオリティなネクタイが生み出されていました。
TEXT & EDIT Tetsu Takasuka PHOTO Seiichi Niitsuma |
一瞬も気が抜けない裁断作業
手間暇かけて作られた生地は機械により裁断され、ネクタイへと姿を変えていきます。事前に幅50cm長さ70〜80cmにカットされた生地は、裁断しやすいように何重にも厚く重ねられて裁断機へ。型紙をあて、ネクタイを構成する3つのパーツに手作業で切り分けます。ここで失敗すると沢山の生地を無駄にしてしまううえ、切れ味の鋭い刃物を使っているため、一瞬も気を抜くことはできません。