一本のネクタイができるまで

Making a Tie 「織る」 Vol.2

2018年7月9日

Making a Tie

一本へのこだわり
織る

TEXT & EDIT Tetsu Takasuka PHOTO Seiichi Niitsuma

旧式織機が生み出す希少なフレスコ

 枠に絹糸を巻き直したら、ついに織機を使って生地を織り上げる工程に移ります。「タイヨウネクタイ株式会社」で稼働している織機は、計9台。シャトルを使った旧式のフレスコ織機が2台、革新織機とも呼ばれる新型のレピア織機が6台、そして昔ながらの手機(てばた)が1台。それぞれ求める生地に応じて使い分けています。

 こちらが生地を高速で織り上げるレピア織機。最大8色の糸を使ったジャカード織りが可能で、繊細かつ複雑な模様の生地を織ることができます。

 これがフレスコ織機です。現在、この織機を使ってネクタイ生地を織っている工場は数少ないとのこと。そもそも機械を扱える職人さん自体があまりいないそうです。「タイヨウネクタイ株式会社」では、もともと着物の帯を織っていた熟練の職人さんが操作を担当しています。

 フレスコとは、日本語で絡み織とも呼ばれ、夏用の清涼感のある生地として古くから用いられています。独特の凹凸により生まれるシャリ感、織り目が粗いことによる通気性の高さと美しい透け感が特徴。ネクタイに用いると夏らしくさわやかで優雅な印象を醸し出すことができます。

クリケットでは、そんなフレスコを使ったネクタイもラインナップしていますので、ぜひお試しください。


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